【TODAY'S BOOK 星野書店 近鉄パッセ店】 |
2012 09.06 Thu |

本にまつわるトッピクスをお届け・・・『TODAY’S BOOK』!!
「星野書店 近鉄パッセ店」 の文芸書担当「柘植さん」に オススメの本を紹介して頂きました!
テーマは、「クロ」ということで、ご紹介してくれたのは・・・ 暑い残暑にピッタリの怖い話です・・・
香月日輪の「黒沼 香月日輪のこわい話」
以下、柘植さんの紹介コメントです♪
こんばんは!星野書店で文庫の担当をしている柘植です。 今回のテーマは「クロ」という事で、私から紹介させていただくのは、 新潮文庫から発行されている香月日輪の「黒沼 香月日輪のこわい話」です。
この本は「妖怪アパート」などの児童書シリーズで大人気の香月さんが、 日頃から得意にしている、お化けや、妖怪というテーマを使って、 普段とはちょっと切り口を変えて挑んだ怖くて不思議なお話です。
百物語の様に、短いお話がいくつも入っているこの本ですが、 子供向けに書かれている前半の数本と、大人向けの後半の数本の間に入っている タイトルにもなっている「黒沼」というお話がオススメです。
舞台は日本のどこかの村。 人が少なくなってきて困っているその村に住んでいる桜大(おうた)と言う男の子が主人公。 体が弱い桜大は、毎年夏にあるお祭りを楽しみにしているものの、 どうしても季節柄体調を崩すことが多くて、お祭りを楽しむことができていなかった。
それでも、今年はそんなこともなくて今回こそはと思っていたけれど、 心配性の家族に言い含められて、今年の夏も布団の住人になっていた。
そんな毎日の反面で、 村の中では昔から手出しを禁じられていた村の奥地にある黒沼を埋め立てて キャンプ場にしようという話が持ち上がっていた。
淡々と進んでいく短めのお話ですが、最後にはざわっと冷たいものが背中を撫でていくような感じで終わります。
不思議で怖いものはいつだって、日常の生活と隣り合わせで存在しているものなのだ、 とこういうお話を読むと感じてしまうはず。
まだまだ残暑が続きそうな今日この頃。 こういうお話で涼をとってみるのもいかがでしょうか。 「黒沼 香月日輪のこわい話」は新潮社から発行されていて、お値段は578円です。
さて、星野書店では現在、9月29日 土曜日の2時から開催される 俳優の千葉雄大さんのカレンダーの発売を記念して開催される イベント整理券を前金にて配布しております。
興味のある方はぜひお問い合わせください。


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by スタッフ | DATE 20:30|コメント|カテゴリー:
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