【妄想旅行】フランス「モン・サン・ミシェル」旅行記 |
2011 06.16 Thu |
ヒライユミカが、ラジオの前のアナと一緒に世界を旅するコーナー「妄想旅行」! 毎週木曜日の22:35にdeparture。
今夜は、「西洋の驚異」・・・ 「海に浮かぶピラミッド」と呼ばれる、フランスの象徴、「モン・サン・ミシェル」を旅しました。
ヨーロッパの中でも、日本人に最も人気のある世界遺産のひとつ・・・ 「モン・サン・ミシェル」!
世界的にも、常にトップの仲間入りする人気スポットで、 年間、およそ300万人もの観光客が訪れると言います。
「モン・サン・ミシェル」は、 サン・マロ湾に浮かぶ島に築かれた修道院で、カトリック巡礼地のひとつ。
今から、1300年以上も前の708年に、司教「オベール」が夢の中で、 大天使「ミカエル」から、「この岩山に聖堂を建てよ」とのお告げを受け、 ここに礼拝堂を作ったのが始まりです。
13世紀に、現在のような形になり、 中世以来、カトリックの聖地として多くの巡礼者を集めてきました。
その後、14世紀の「百年戦争」の間は、島全体が要塞(ようさい)の役目を果たし、 18世紀末のフランス革命時には、修道院は廃止され、 1863年まで、国の監獄として使用された時期もありました。
「海に浮かぶピラミッド」と讃えられた「モン・サン・ミシェル」は、 フランスの歴史の節目ごとに登場してきたわけなんですね・・・
1979年に世界遺産に登録された「モン・サン・ミシェル」・・・ その登録名は、「モンサンミシェルとその湾」。
島をとりかこむ「湾」までが世界遺産に指定されたのには、もちろん理由があります。
「モン・サン・ミシェル」があるサン・マロ湾は、 ヨーロッパで、最も潮の干満の差が激しい場所。
このため、「モン・サン・ミシェル」の建てられている島は、 かつて、満ち潮の時には海に浮かび、 引き潮の時には、自然に現れる道によって、陸と繋がっていました。
しかし、1877年、潮の干満に関係なく、いつでも島へ渡れるようにと、 対岸との間に、地続きの堤防道路が作られました。 これにより、巡礼者はもちろん、観光客も飛躍的に増加。
その反面、堤防によって潮の流れを せき止めてしまった事で、 この100年の間に、2メートルもの砂が堆積してしまったといいます。
そこで、かつての雄大な景色を取り戻そうと、 2006年に、環境整備の国家事業がスタートしました。
大量の堆積物が取り除かれた後に、 本土と島を繋ぐ、およそ1キロの橋が建設されます。 また、島から2.5キロ離れた場所に、駐車場を整備。 工事終了後は、車での乗り入れが禁止され、シャトル便が運行されるという事です。
工事は、来年2012年に完了予定だったんですが・・・ 2015年まで延びる見通しとなっています。
パリの「モンパルナス駅」から「レンヌ駅」まで、列車で2時間。 さらに、レンヌ駅から、バスに揺られる事、1時間20分。
わたしたちは、ついに!「海に浮かぶピラミッド」、「モン・サン・ミシェル」にやってきました。
「海」と「空」の間にそびえ立つ、その幻想的な姿・・・
時間によって・・・季節によって・・・ 「モン・サン・ミシェル」と、それを取り囲む自然は、刻一刻とその姿を変えます。
BGM:1901/Phoenix
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by STAFF | TIME 22:40|コメント(0)|カテゴリー:妄想旅行
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