10月16日【SAFE YOUR FUTURE】帰宅困難者対策 |
2012 10.16 Tue |
昨年3月11日に起こった「東日本大震災」を忘れない為に、 そして、今後 起こるであろう地震に備える為に、 “今 自分達にできること”を 皆さんと一緒に考えていくコーナー「SAFE YOUR FUTURE」。
今週のテーマ:帰宅困難者対策
東日本大震災が発生した 昨年3月11日、 首都圏で起きた 大きな混乱を覚えていますか? 地震発生当時、ほとんどの公共交通機関が運行を停止、 当分の間、復旧の見通しが立たないという状況になり、 駅周辺は早く自宅に帰ろうとする人たちであふれかえりました。 いわゆる「帰宅困難者」の発生です。
内閣府による調査では、東日本大震災発生時、 首都圏では およそ515万人の帰宅困難者が発生したと推計されています。
愛知県においても、大地震の時などに帰宅困難者の発生が予測されており、 県が実施した「東海地震・東南海地震等 被害予測調査」によると、 平日の お昼12時に 突発的に地震が発生した場合には、 県全体で最大およそ98万人が帰宅困難者になると想定されています。
多くの帰宅困難者が 駅周辺や道路上に留まった場合、 階段などで集団転倒に巻き込まれたり、 建物の倒壊や看板などの落下物で 死傷するおそれがあります。 また、帰宅を急ぐ車の渋滞が、救急車や消防車の運行を妨げることで、 災害時の応急活動に支障をきたすといった問題も発生します。
では、この帰宅困難者による混乱を防ぐためには、どうしたらいいのでしょうか。 東日本大震災後、内閣府などが行った 首都圏におけるアンケート調査の結果をもとに、 私たち一人一人ができることを考えていきましょう。
まず、帰宅困難者対策として 最も重要なことは 「むやみに移動を開始しない」ということです。
アンケート調査では、災害発生時に帰宅行動を開始した理由として、 「電車の運行再開がいつになるか分からなかったため」という理由とともに、 「家族と連絡がとれず、安否が気になったため」という理由を選択した人が 多く見られました。
外出先で大きな災害が発生したときでも、 家族や自宅の無事が確認できれば、むやみに動いたりせず、 状況が落ち着くのを待ってから帰宅することができます。 家族との安否確認は、帰宅困難者の発生を抑える上で重要なポイントです。
災害時、電話が繋がらなくなることも考え、 災害用伝言板 や 災害用伝言ダイヤル171など、 いくつかの安否確認方法を決めておきましょう。
次に、実際に歩いて帰宅するときのことを考えてみましょう 災害はいつ発生するか分かりません。 学校や職場などに、歩いて帰宅するときに必要になるものを 準備できていますか?
アンケート調査では、「帰宅中に必要と感じたもの」として、 「携帯可能なテレビ・ラジオなど」と答えた人が最も多く、 次いで「携帯電話のバッテリーまたは充電池」、 「歩きやすい靴」、「飲料水」という回答が見られました。
こちら、ぜひ参考にしてみてください。
また、実際に歩いて帰宅する人を支援する体制としては、 市町村が作成している「徒歩帰宅支援マップ」や、 「災害時 徒歩帰宅支援ステーション」があげられます。
「災害時 徒歩帰宅支援ステーション」とは、 徒歩で帰宅する人に、ラジオなどを通じた災害情報のほか、 水道水、トイレの提供を行う場所のことで、 コンビニエンスストアやガソリンスタンド、 ファーストフードの店舗などの協力から成り立っています。
対象となる店舗の入口にはステッカーが掲示されていますので、 学校や職場の周りで確認してみましょう。
災害発生時、帰宅困難による混乱をふせぐには、 行政や企業の取組だけではなく、皆さん一人一人の協力が不可欠です。 通勤や通学時に、今できることは何か、考えてみてください。
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by スタッフ | TIME 21:10|コメント(0)|カテゴリー:SAFE YOUR FUTURE
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