テーマ『世界まるごとHOWマッチ』
『世界まるごとHOWマッチ』は、1983年から1990年まで放送された世界各地のいろいろな物やサービスの値段を当てるクイズ番組。
司会は大橋巨泉、レギュラー回答者には石坂浩二とビートたけしらが出演、朝の情報番組『トクダネ』の小倉さんが甲高い声でナレーションを担当し、『ぜーんぶまとめてHOWマッチ?』といった具合に進めていました。
VTRで出題されたものの値段を回答者は日本円ではなく、現地の通貨で答えます。
タイはバーツ、オランダがギルダー、フィリピンがペソ、インドがルピー、そしてギリシャがドラクマという具合。
ブラジルはクルゼイロでしたが、途中でクルザードになったり、経済や政治の情勢によって通貨単位やレートが変化することを実感したのもあの番組でした。
まだ今みたいに海外ロケ番組も頻繁ではなく、世界各国のいろいろなものの値段を当てるのも楽しかった番組。
司会の巨泉さんとビートたけしのやりとりや、ナレーターの小倉さんがお色気系のネタだと妙にハイテンションになるので、『何を考えてんだ小倉は』と巨泉さんが突っ込んだことから、みんな小倉さんの名前も浸透しました。
また、ケント・デリカットやケント・ギルバート、チャック・ウィルソンなど、外国人タレントがたくさん出演したのもこの番組。
いつも安い値段をつけるので、ケチャックとかケント・ネギルバートなどと呼ばれました。
クイズにジャストの値段をつけて正解すると『ホールインワン賞』で世界一周旅行!価格が近いときは『ニアピン賞』で、『ニアピン賞』3個でアジア旅行、5個でハワイやグアム、7個でアメリカ西海岸、10個ためれば『世界一週旅行』に行くことが出来ます。
また、2桁以上離れてると『ロストボール』として『ニアピン賞』1個没収。
そもそも、あの番組をやる前に、50歳でセミリタイヤすると宣言していた巨泉さん。
49歳で番組を初め、最初は『1年しかやらないよ』と言っていましたが、たけしとのやり取りが楽しくて、『この世界にもこんなおもしろいやつがいるんなら、もう少しやってみよう』とセミリタイヤを55歳まで伸ばす事にしたのだそう。
とにかく、いろんな伝説を残した番組でした。 |